こんにちは。兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科です。
「入れ歯を作りたいけれど、保険と自費のどっちがいいかわからない」とお悩みの方もいるでしょう。保険で作る入れ歯と自費で作る入れ歯は、費用以外にも違う点があります。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較した上で決定すれば、ご自身に合った入れ歯を作れるでしょう。
本記事では、保険で作る入れ歯と自費で作る入れ歯のメリット・デメリット、具体的な違い、自分に合った入れ歯の選び方などを解説します。保険の入れ歯にするか自費の入れ歯にするかお悩みの方は、入れ歯選びの参考にしてください。
保険の入れ歯のメリット・デメリット
まずは、保険の入れ歯のメリット・デメリットをご紹介します。
保険の入れ歯のメリット
保険の入れ歯のメリットは、以下の3つです。
費用を抑えられる
保険で作る入れ歯の最も大きなメリットは、自費の入れ歯よりも安く作れることです。患者様の年齢や収入にもよりますが、保険の入れ歯を作る際にかかる費用の7〜9割は国が負担します。よって、患者様の負担額は費用の1〜3割です。
できるだけ安く入れ歯を作りたいと考えている方は、保険の入れ歯を選択する傾向があります。
治療期間が短い
保険の入れ歯は、自費の入れ歯と比べて治療期間が短いです。自費の入れ歯は、患者さまに合わせて精密に作るため、完成までに時間がかかるのです。
できるだけ早く入れ歯を使いたい方や、長期的に通院するのが難しい方は、保険で入れ歯を作ったほうが良いかもしれません。
壊れても直しやすい
入れ歯は消耗品のため、数年に1回作り直す必要があります。保険の入れ歯であれば作り直しの際の費用・期間の負担が数ないため、数年おきの作り直しも無理なくできるでしょう。
ただし、保険の入れ歯には6か月ルールが存在します。新たな保険の入れ歯は、前回の歯型の採取時から6ヶ月経過していなければ作れないというルールです。
半年以内に作り直したい場合は、保険の入れ歯では対応できません。修理なら可能なので、丁寧に取り扱う必要があります。
保険の入れ歯のデメリット
保険で作る入れ歯のデメリットは、以下の4つです。
装着したときに違和感や不快感を覚えることがある
保険で作る入れ歯は、装着したときに違和感や不快感を覚えることがあります。保険の入れ歯にはプラスチックを使用するため、強度を保つために少し厚く作るからです。
プラスチック以外の素材でフィット感の高い入れ歯を作りたい場合は、自費になります。
飲み物や食べ物の温度が伝わりにくい
プラスチックで入れ歯を作ると、飲食物の温度が伝わりにくいです。食べ物の味がわかりにくくなった、食事を楽しめなくなったなど、ストレスを感じるかもしれません。
金属が見えて見た目が悪い
装着した時の見た目については、歯全体を補う総入れ歯であればあまり気にならないでしょう。
しかし、一部の歯を補う部分入れ歯の場合、入れ歯の両端にクラスプという金属があります。隣接する歯に引っ掛けて入れ歯を固定するための部品ですが、金属なので目立つかもしれません。
強度がやや劣る
自費の入れ歯に比べると、保険の入れ歯は強度が低いです。適切な方法で管理していれば問題ありませんが、経年劣化もしやすいです。
自費の入れ歯のメリット・デメリット
次に、自費の入れ歯のメリット・デメリットを解説します。
自費の入れ歯のメリット
自費で作る入れ歯の主なメリットは、以下のとおりです。
装着時の違和感や不快感が少ない
装着時の違和感や不快感は、保険で作る入れ歯よりも少ないでしょう。快適なつけ心地を手に入れられます。
保険の入れ歯だと、入れ歯が歯茎に当たって痛みを生じたり、違和感を覚えたりすることがありますが、自費で作ればそのようなトラブルを回避できるのです。
耐久性が強い
自費で作る入れ歯にはプラスチック以外の素材を使用できるため、保険の入れ歯よりも薄くフィット感を高めて仕上げられます。金属を使用すれば耐久性も上がり、飲み物や食べ物の熱も伝わりやすいでしょう。食事の際のストレスを軽減できるかもしれません。
劣化しにくい
自費の入れ歯は、保険の入れ歯に比べて強度が上がるだけでなく、汚れや変色にも強くなります。汚れが付着しにくければ、口腔トラブルを予防できるでしょう。
自然な見た目を再現できる
部分入れ歯の両端についているクラスプも、目立たない素材に変更することが可能です。金属よりも柔らかいため、見た目だけでなく装着感も改善されるでしょう。
装着時の見た目に関しては、自費で作った入れ歯のほうが天然の歯に近い質感を表現できるため、入れ歯だと気づかれにくいです。
自費の入れ歯のデメリット
自費で作る入れ歯のデメリットは、以下のとおりです。
費用が高い
自費の入れ歯の最も大きなデメリットは、費用が高い点です。保険が適用されれば費用の1〜3割負担で治療できます。
しかし、自費の入れ歯は全額自己負担しなければなりません。選択する構造や素材によって費用は異なりますが、10万円以上かかることが多いでしょう。
そのため、自費で入れ歯を作る場合は、医療費控除を受けることを検討するとよいでしょう。医療費控除は、1年間にかかった医療費が10万円(総所得が200万円未満の場合は総所得の5%)を超えた場合に受けられる税金の還付制度です。
入れ歯の費用が安くなるわけではありませんが、少しでも負担を抑えたいとお考えの方は確定申告の際に申請しましょう。
治療期間が長い
治療期間は、保険の入れ歯よりもかかることが多いです。個人の口の中の状態に合わせて、ぴったりの入れ歯を作るために精密な調整をするからです。
保険の入れ歯と自費の入れ歯の違いは何?
保険の入れ歯と自費の入れ歯のメリット・デメリットについて解説してきましたが、ここからはそれぞれの違いに着目していきます。
保険の入れ歯と自費の入れ歯の大きな違いは、主に以下の6つが挙げられます。
費用
保険の入れ歯のほうが、自費の入れ歯よりも安く作れます。保険の入れ歯であれば治療費用の1〜3割負担で作成できるところを、自費だと全額負担しなければならないからです。
医療費控除を受ければ、自費でも負担を抑えることが可能です。
耐久性
保険の入れ歯のほうが耐久性が低いです。入れ歯は消耗品なので、保険の入れ歯の場合は1〜2年で作り替えが必要になるでしょう。
自費の入れ歯は耐久性に優れているため、10〜20年使用できることが多いです。適切に取り扱っていれば30年ほど使用できることもあるでしょう。
使用する素材
保険の入れ歯は、使用できる素材がプラスチックに限られています。自費の入れ歯では、セラミックやシリコン、チタンなど、他の素材を使用できます。
プラスチック以外の素材を使うと、天然歯に近い見た目を表現したり、耐久性を上げたりすることが可能です。
装着感
保険の入れ歯よりも、自費の入れ歯のほうが快適な装着感を得られます。保険で作る場合はプラスチックなので厚く作られますが、自費で作る場合は違和感を減らせるよう薄く作れます。
修理や交換にかかる負担
入れ歯が壊れた時や寿命が来た時は、修理や作り直しが必要になります。その場合、保険で作った入れ歯のほうが簡単に作り直しできるでしょう。
自費の入れ歯に比べると修理期間が短かったり費用が安かったり、少ない負担で修理・作り直しできる可能性が高いです。
見た目
保険の入れ歯よりも、自費で作る入れ歯のほうが天然歯のような見た目を表現できます。
保険の入れ歯の場合、使用できるのは歯科用プラスチックのみです。クラスプには金属を使用しますが、歯茎に触れる部分や人工歯などはプラスチックで作るため、天然歯の見た目に近いとは言えません。
しかし、自費の入れ歯ではプラスチック以外の素材を選択できます。人工歯にセラミックを使用すれば、天然歯のような白さや透明感、艶を再現できるでしょう。セラミックは汚れや変色にも強いため、長く美しい見た目を維持できます。
ご自身に合った入れ歯の選び方
これまで解説してきたように、保険の入れ歯と自費の入れ歯にはさまざまな違いがあります。違いを比較して、ご自身に合った入れ歯を選びましょう。
とはいえ、結局どちらがご自身に合っているのかわからない方も多いかもしれません。そのような方は、以下の点を考慮して選んでください。
- 経済的な余裕があるかどうか
- 見た目や装着感を重視するかどうか
- 入れ歯を早く使いたいかどうか
入れ歯の機能や装着感、見た目に関しては、やはり自費のほうが優れています。
しかし、費用が高いため、経済的な余裕がない場合は難しいかもしれません。医療費控除を受けるなどして、予算の都合がつく方は選択しても良いでしょう。
保険の入れ歯のほうが早く完成することが多いので、入れ歯のクオリティよりも早く装着できるようになることを重視したい方は、保険の入れ歯を選ぶとよいかもしれません。
費用と見た目・装着感、治療にかかる期間の3つの視点から判断するとよいでしょう。
患者様の声
当院で治療した方のお声をご紹介します。
患者様の声:1
すごく綺麗でリラックスしながらいつも診察をして頂いています。優しいスタッフの方ばかりで話しやすくて通いやすいです。
予約した時間にすぐ案内していただけるので、次の予定が入っていてもスムーズです。
患者様の声:2
いつもお世話になっています。2年前ほどから通い始めて家族全員でお世話になりました。
子供がまだ小さく、1人で待っていることができないのですが託児サービスがあって診察中は子供を見てもらうことができるので、とても安心できました。
そのおかげで子供も歯医者に全く抵抗なく、歯医者に行くと知ったら目をキラキラさせています。
いつ来ても施設の中も綺麗で、お姉さんまで綺麗でとてもいい歯医者さんだと思います。これからも通わせて頂きます。
まとめ
本記事では、保険の入れ歯と自費の入れ歯のメリット・デメリット、違い、選び方などを解説してきました。それぞれの特徴を考慮して、ご自身に合う入れ歯を選択しましょう。
入れ歯の作成を検討されている方は、兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科にご相談ください。
奥村亮司