こんにちは。兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科です。
ワイヤー矯正は、大人になってから歯列矯正を検討する人にも選ばれている歯列矯正方法です。以前は金属を表側に装着する表側矯正が一般的でしたが、現在では裏側矯正やクリアブラケットと呼ばれる透明な装置など、選択肢が増えています。
今回は、ワイヤー矯正の種類やそれぞれの費用、ワイヤー矯正の費用を抑える方法について解説します。
ワイヤー矯正とは？
ワイヤー矯正は、ブラケットという器具にワイヤーを通し、骨や細胞に働きかけることによって徐々に歯を動かしていく歯列矯正です。ワイヤー矯正に限らず、矯正治療では顎の骨の吸収と再生を利用して歯を移動させます。
ワイヤーの力を調整するために、治療中は定期的な通院が必要です。
ワイヤー矯正の費用
ワイヤー矯正の費用は、装置をつける位置や使用する装置の素材によって異なります。それぞれ確認しましょう。
一般的なワイヤー矯正の費用
一般的に、ワイヤー矯正ではメタルブラケットが使われます。メタルブラケットで治療する場合の費用は、以下のとおりです。
表側矯正
表側矯正は、名前のとおり歯の表側に装置をつける方法です。表側矯正の費用の相場は、約60万円～130万円です。
目立つことがデメリットですが、幅広い症例に対応できるなどのメリットもあります。
裏側矯正
裏側矯正は、歯の裏側にブラケットを装着する方法です。専門的な知識・技術が必要とされているため費用が高くなる傾向があります。
費用の相場は、約100万円～170万円でしょう。表側矯正よりも目立ちにくいため、見た目を気にする方から選ばれることが多いです。
滑舌が悪くなりやすい、装置が舌に触れるため痛みやすい、歯磨きがしにくいなどのデメリットがあります。
ハーフリンガル矯正
ハーフリンガル矯正は、上の歯は裏側に、下の歯は表側に矯正装置をつける方法です。費用の相場は、80万円〜150万円ほどでしょう。
表側矯正よりも目立ちにくく、裏側矯正よりも費用を抑えられることが多いです。
素材による費用
メタルブラケット以外の装置を選択できる歯科医院もあります。メタルブラケットの場合、ブラケットの金額だけだと約30万円～80万円が相場です。
ブラケットの代表的な4つの素材と、目立ちにくいホワイトワイヤーの費用をご紹介します。
プラスチックブラケット
プラスチックブラケットは、プラスチックが使われたブラケットです。素材が透明であるため、表側矯正でも矯正している印象を与えにくいでしょう。
プラスチックブラケットを使用する場合の費用の相場は、60万円～90万円程度です。
ハイブリッドブラケット
ハイブリッドブラケットとは、プラスチックとセラミックを混ぜて強度を高めたブラケットです。メタルブラケットよりも目立たない素材でありながら強度もあるハイブリッドブラケットは、長期化しやすいワイヤー矯正でも安心して使用できるでしょう。
費用の相場は、約35万円～80万円です。
ジルコニアブラケット
ジルコニアブラケットは、人工ダイヤモンドとも呼ばれるほど硬いジルコニアを使用したブラケットです。ジルコニアブラケットのメリットは、強度が高いことと、自然な歯の色に近いことです。
審美性と強度を兼ね備えた素材であるため、費用は高額になる傾向があります。費用の相場は約65万円～100万円です。
セラミックブラケット
セラミックブラケットは、白色の陶器でできたセラミックでできたブラケットです。ブラケットが歯の色と同じ白色のため、目立ちにくいでしょう。
セラミックブラケットの費用は、約65万円～100万円です。
ホワイトワイヤー
ワイヤー矯正では、ブラケットだけでなくワイヤーの色を目立たない色にすることも可能です。ホワイトワイヤーは白色ポリウレタンという素材が使われた、見た目に配慮したワイヤーです。
通常のワイヤーの費用に約10万円の追加料金を払うことで使用できる歯科医院が多いです。
ただし、コーティングが剥がれてまだらになることがあるので注意してください。人間の歯は少し黄色っぽい色なので、ワイヤーの白さが不自然に浮くこともあります。
その他にかかる費用
ワイヤー矯正では、カウンセリング料や調整料、保定装置代などのさまざまな費用が発生します。
カウンセリング料
矯正歯科のカウンセリング料は、歯科医院によって異なります。無料で行っている歯科医院も多く、1万円程度までが相場です。
調整料
ワイヤー矯正の調整料は、通院代のことです。したがって、治療が長引けば長引くほど調整料は増えていきます。
調整料は、1回あたり約3,000円～5,000円です。
保定装置代
保定装置とは、矯正治療で歯を動かした後に歯の後戻りを防ぐ装置のことです。保定期間になったら、保定装置を新たに作成します。
保定装置の費用は、約1万円～6万円です。
ワイヤー矯正は保険が適用される？
ワイヤー矯正は基本的に保険が適用されず、全額自費負担しなければなりません。
しかし、条件を満たしている場合には、保険が適用される可能性もあります。最終的に歯科医師が確認し、保険内で診療できるかを判断します。
- 厚生労働大臣が定める指定疾患が原因による咬合異常がある場合
- あごの大きさや形、位置などに著しい異常が認められる顎変形症であり、顎骨の切開を始めとした外科的治療が必要である場合
- 前歯の永久歯が12歳までに生えてこない永久歯萌出不全で、噛み合わせに問題があるため埋没歯を出す外科的手術が必要である場合
上記の条件を満たす場合は、ワイヤー矯正に保険が適用されます。また、矯正治療を保険で行える歯科医院も限られています。気になる方は、治療を受ける予定の歯科医院に問い合わせると良いでしょう。
ワイヤー矯正は医療費控除の対象になる？
歯科矯正そのものは、医療費控除の対象です。医療費控除とは、1年間に支払った医療費が10万円を超えたときに受けられる所得控除制度です。
ワイヤー矯正が医療費控除の対策になるかどうかは、治療の目的によって異なります。「歯並びが悪く見た目を改善するために歯列矯正をする」という場合には、医療費控除の対象にはなりません。
ワイヤー矯正の費用を抑える方法
ワイヤー矯正を行いたくても、高額な費用が原因で諦めてしまう人も少なくありません。ワイヤー矯正の費用をできるだけ抑えたいという人のために、費用を安くする方法をご紹介します。
費用を抑えられる歯科医院を選ぶ
ワイヤー矯正は自費診療のため、同じ治療内容でも歯科医院によって料金に差が出ます。そのため、カウンセリングをいくつか受けて、より費用を抑えられる歯科医院で治療を受けると良いでしょう。
複数の歯科医院でカウンセリングを受け、費用・治療方法ともに納得できる歯科医院を選択してください。
悪習慣を改善して適切な治療計画を立てる
歯並びが悪くなる原因として、さまざまな悪習慣が挙げられます。たとえば、喫煙や寝ている間の歯ぎしり、口呼吸などが原因となり、歯並びが悪化することがあるのです。
歯並びに悪影響を与える習慣を改善することで、治療期間を短縮できるかもしれません。治療期間が短くなれば通院回数が減るので、費用を抑えることにつながります。
部分矯正を選択する
部分矯正は、すべての歯を動かす矯正治療よりも、短期間で費用を抑えて矯正することが可能です。全体的に歯がガタガタしている場合は選択できませんが、歯並びの一部だけが気になっている人は選択できるかもしれません。
患者様の声
当院で治療を受けた方のお声をご紹介します。
親子で通ってくださっている方の口コミ
自身の定期検診で通っていて、娘の矯正治療も始めることにしました。
納得できるまで3回もカウンセリングをしてくださって、気になる事はわかるまで説明してくれて、より良い提案もしてくれて本当に親身になってくれます。これからの治療が楽しみです。
お子さまの矯正治療を受けている方の口コミ
矯正で子どもがお世話になっています。まだ始めて半年ほどですが、少しずつ歯並びがよくなっており嬉しく思っています。
一度、診察して調整していただいた矯正が痛いと夜に言い出して困りましたが、朝一番にお電話させていただき、学校帰宅してすぐに診て調整していただけてとても助かりました。土曜日の診察も可能で、子どもを連れて行くのに選択できる時間帯が多くとても助かっています。
まとめ
ワイヤー矯正は最も一般的な歯列矯正方法です。装置をつける位置や素材など、選択肢も幅広い治療で多くの方に選ばれています。
ワイヤー矯正は高額になることも多いですが、歯に固定するため効果が出やすいとされています。ワイヤー矯正を検討している方は、保険や医療費控除の対象になるかも確認すると良いでしょう。
ワイヤー矯正をご検討の方は、兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科にご相談ください。
奥村亮司
