こんにちは。兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科です。
悪い歯並びを治したいと思ったときに気になるのは「歯並びを治す方法にはどんな方法があるのか」「費用はどのくらいなのか」といったことではないでしょうか。
今回は、歯並びを治す方法とそれぞれにかかる費用について解説します。歯並びの矯正費用を安くおさえる方法もご紹介しますので、矯正治療を検討している方はぜひ参考にしてください。
歯並びを悪いままにするリスク
まず、ガタガタした歯並びやすきっ歯、出っ歯など、歯並びを悪いままにする6つのリスクを解説します。
①虫歯や歯周病になるリスクが高くなる
歯並びが悪いと歯の汚れが溜まりやすくなるため、きれいな歯並びに比べて、虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。特にガタガタした歯並びの場合、歯と歯の間に歯ブラシが入りづらいため注意が必要です。
また、歯並びの状態によっては口呼吸になり、乾燥から口内の菌が繁殖しやすく、虫歯や歯周病を悪化させることもあるでしょう。
②噛み合わせが悪くなる
歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなり、しっかり噛めなくなってしまいます。よく噛まずに食べると食べ物が大きいまま胃に運ばれるため、消化器官に負担がかかり、消化不良を起こすこともあるため注意が必要です。
また、噛む回数が少ないと唾液の分泌量が減り、口内の菌が繫殖しやすくなることで虫歯や歯周病のリスクが高くなることにもつながります。ほかにも、よく噛まないことで顎やお口周りの筋肉が成長せず、口がポカンと開いたままになるため、口呼吸になりやすくなるでしょう。
口内環境だけでなく体にも悪影響が出るため、放置せずになるべく早く治すのがよいでしょう。
③口臭の原因となる
歯並びが悪いと歯磨きがしづらいため、汚れが溜まり、口臭の原因となります。
また、噛み合わせも悪いことで唾液の分泌が少なくなり、乾燥により口臭が悪化することもあるため注意が必要です。
④見た目にコンプレックスがうまれる
ガタガタした歯並びや出っ歯、すきっ歯など、歯並びの悪さから見た目にコンプレックスをもつことも少なくありません。大きな口を開けて笑いづらい、口元を手で隠す、人前に出づらいなど、ストレスを感じることもあるでしょう。
⑤顎関節へ負担がかかる
歯並びや噛み合わせが悪いと、顎関節に負担がかかりやすくなります。口を開けると「ポキ」「パキ」といった異音が鳴る、口が開けづらい、顎がだるいなどの症状がある場合、顎関節症になっているかもしれません。
顎関節症の症状がひどい場合、外科手術が必要となることもあります。顎関節症の場合、マウスピースによる治療もありますが、根本的に解決するには歯並びや噛み合わせを治すのがよいでしょう。
⑥発音が不明瞭になる
歯並びや噛み合わせの悪さから口を閉じられない場合、空気が漏れて発音が不明瞭になることがあります。サ行やタ行などが話しづらいといわれており、発音の不明瞭さから人との会話にコンプレックスやストレスを感じる方も少なくありません。
歯並びの矯正方法と費用
つぎに、歯並びの矯正方法と費用について解説します。
① 表側矯正(ワイヤー)
表側矯正とは、ワイヤー矯正のひとつで、歯並びを治す方法として最も歴史があります。歯の表面にブラケットとよばれる矯正装置を固定し、ブラケットにワイヤーを通して歯並びを整えます。
表側矯正の費用相場は、部分矯正で30~60万円、全体矯正で60~100万円です。表側矯正は、歯の1本1本に矯正力がかかりやすいため、ほかの矯正方法よりも治療期間や費用がおさえられることがあります。
金属部分が目立ちやすいというデメリットはあるものの、抜歯が必要な症例や外科処置が必要な症例にも対応できるなど、幅広い方が治療を受けられるのがメリットです。見た目が気になる場合は、追加の費用はかかりますが、セラミックのブラケットやホワイトワイヤーなどを選択するのがよいでしょう。
② 裏側矯正(ワイヤー)
裏側矯正とは、歯の裏面にブラケットを固定し、ブラケットにワイヤーを通して歯並びを治す方法です。
裏側矯正の費用相場は、部分矯正で40~70万円、全体矯正で100~150万円です。
ワイヤー矯正でありながら目立たないのがメリットですが、ブラケット間の距離が短いため、表側矯正とは力のかかり方が異なります。そのため、歯科医師の技術が必要で、表側矯正の約1.5倍の費用がかかります。また、歯科医院によっては対応していないこともあるため注意が必要です。
③ ハーフリンガル矯正(ワイヤー)
ハーフリンガル矯正とは、上の歯は裏側矯正、下の歯は表側矯正で歯並びを治す方法です。
ハーフリンガル矯正の費用相場は、部分矯正で30~70万円、全体矯正で80~130万円です。2つの矯正方法を併用することで、表側矯正だけで治すよりも目立ちにくく、裏側矯正だけで治すよりも費用がおさえられます。
ただし、上下で異なる方法で歯並びを治すため、歯科医師の技術が必要となり、歯科医院によっては対応していないこともあるので注意が必要です。
④マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを1日20~22時間以上装着して歯並びを治す方法です。
マウスピース矯正の費用相場は、部分矯正で20~60万円、全体矯正で60~100万円です。
薄くて透明なマウスピースを使用するため、矯正治療でありながら目立つことはありません。また、食事や歯磨きの際は取り外しできるため、虫歯や歯周病のリスクも少ないでしょう。
ただし、マウスピースは1日20~22時間以上装着することを前提に治療計画を立てています。そのため、患者さまご自身でマウスピースを管理できなければ、うまく治療がすすみません。さらに、歯並びの乱れがひどい場合は、治療できないこともあるため注意が必要です。
マウスピース矯正は、歯並びの乱れが軽度の場合に適した方法なので、歯並びの状態によってはワイヤー矯正よりも費用や期間がおさえられる場合があるでしょう。
歯並びの矯正は保険適用・医療費控除の対象になる?
どの矯正治療の方法を選んでも、基本的には矯正治療は保険適用されません。
ただし、噛み合わせに異常があると認められた場合や顎変形症、先天性の病気による咬合異常などの場合、保険適用されることがあります。
また、保険適用外でも医療費控除の対象として認められることもあります。医療費控除とは、治療を受けた年の1年間の医療費が10万円を超える場合に受けられる税金控除のことです。医療費控除と認められる矯正治療は、審美目的ではなく治療目的の場合に限られます。ご自身の治療が保険適用されるのか、医療費控除として認められるのかは、歯科医師の判断が必要です。詳しく知りたい方は、まず歯科医師にご相談ください。
歯並びの矯正費用を安くおさえる方法
基本的に自費診療となる矯正治療は、費用が高額となりがちです。以下、歯並びを治すためにかかる費用を安くおさえる方法を5つご紹介します。
① 部分矯正を検討する
「気になる前歯だけ」など、部分的に歯並びを治す、部分矯正を選ぶことで費用を安くおさえられます。全体矯正に比べて歯並びを治す範囲が狭いため、費用をおさえられるだけでなく、治療期間の短縮も可能です。
ただし、部分矯正は、気になる部分の歯並びがよくなっても、全体的な噛み合わせまでは治せません。また、患者さまのお口の状態によっては、全体矯正でしか治せない場合もあるので注意が必要です。
② 安い矯正装置を選ぶ
歯並びを治す費用を安くおさえたいなら、安い矯正装置を選びましょう。安い矯正装置とは、ワイヤー矯正なら表側矯正を選ぶのがよいでしょう。見た目が気になるからといって、セラミックやホワイトワイヤーを選んでしまうと、費用がかかってしまいます。
また、歯並びの乱れが軽度の場合、ワイヤー矯正よりもマウスピース矯正を選んだ方が費用をおさえられる場合があります。お口の状態によって最適な治療や費用が異なるので、まずは歯科医師にご相談ください。
③ 保険適用されるか確認する
矯正治療は、見た目のコンプレックスから治療を始めることが多いと思いますが、歯科医師の判断によって保険適用されるケースもあります。そのため、歯並びを治したいと思ったらまずは歯科医院を受診するのがよいでしょう。
④トータルの費用を提示している歯科医院を選ぶ
矯正治療にかかる費用は、矯正装置だけにかかるものではありません。矯正装置の調整や経過確認、保定期間中の診察など、来院するたびにかかる診察費用も含まれます。トータルの費用を支払えば追加の費用はかからない歯科医院もあれば、来院するたびに費用がかかるところもあります。これは、矯正治療が歯科医院ごとに自由に治療費用を決められる、自費診療だからです。
追加で費用がかかる歯科医院を選ぶと、最初は治療費用が安いと感じても、トータルでみると思ったよりも費用がかかってしまうかもしれません。矯正治療は一般的な歯科治療よりも通院期間が長いため、トータルの費用を提示している歯科医院を選ぶことで安心して通えるでしょう。
ただし、トータルの費用に含まれる処置は、歯科医院によって異なります。歯並びを治すためにかかる費用については、治療を始める前に必ずご確認ください。
⑤支払方法を工夫する
歯並びを治す費用自体を安くできるわけではありませんが、デンタルローンやクレジットカードの分割払いを選択するのもひとつの方法です。毎月の支払金額をコントロールできるため、一括での支払いが難しい場合は有効でしょう。
ただし、金利手数料がかかる場合や審査がある場合があるので注意が必要です。
患者様の声
マウスピース矯正でお世話になっています。すばらしい歯医者さんで、父やおばさん、友達にも当院を紹介してしまうほどです。痛いことが苦手で、なかなか歯医者さんに行けないタイプの人間でしたが、主治医の杉本先生と歯科衛生士の猪嶋先生の「痛くない治療」のおかげで、2年間通うことができています。
先生方は、私が痛みに弱いことを理解してくださいます。そのため、丁寧な声かけをしながら治療してくださり、表面麻酔等取り入れて痛みの少ない治療法をご検討くださいます。おかげさまで、親知らず2本を抜くことができましたし、歯並びもきれいに揃ってきました。
予約が取りづらくなると思うとおすすめしたくない気持ちもありますが、痛いのが苦手な方に本当におすすめの歯医者さんです。
インビザラインの矯正を行うために、最新の機器が揃っているとのことで決めました。歯の状態を見て的確な治療をしてくださるので信頼しています。院内がきれいで通いやすいです。
まとめ
悪い歯並びを放置していると、虫歯や歯周病になりやすい、噛み合わせが悪化する、顎関節に負担がかかるなど、口内環境だけでなく体にも悪影響が出てしまうため、なるべく早く治すのがよいでしょう。
歯並びを治す方法は、表側矯正・裏側矯正・ハーフリンガル矯正などのワイヤー矯正と、マウスピース矯正があります。矯正治療にかかる費用は、基本的に保険適用されないため、部分矯正で20~70万円、全体矯正で60~150万円と高額となりがちです。できるだけ費用を安くおさえるには、部分矯正や安い矯正装置の選択を検討しましょう。
ただし、歯並びの状態によって最適な矯正方法は異なります。歯科医師の判断が必要となるため、悪い歯並びを治したい方は、まず歯科医院を受診してください。
歯の矯正を検討されている方は、兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科にご相談ください。
奥村亮司