こんにちは。兵庫県宝塚市にある、医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科です。
「インビザラインで矯正中だけど痛くてやめたい」とお悩みの方はいらっしゃいませんか。想像以上に痛みや違和感があり、治療をやめたい方も少なくないでしょう。
しかし、インビザライン治療を途中でやめるのは、後戻りのリスクなどからおすすめできません。
本記事では、インビザラインで痛みを感じるケースや対処法、患者さまの生の声をご紹介します。インビザラインの痛みでお悩みの方はぜひ参考にしてください。
インビザライン治療中の痛みは正常?
インビザライン治療中に痛みを感じることはあります。
インビザラインをはじめ歯列矯正の治療は、一定の力を加えて歯を移動させるため痛みをともなう治療です。痛みの感じ方は個人差が大きいため、違和感があるくらいで済む方もいれば、強い痛みを感じる方もいます。
インビザライン治療は、ワイヤー矯正と比較して痛みや違和感がでにくいといわれていますが、多少の違和感や痛みがあることは覚えておきましょう。
インビザラインで痛みを感じるケース
インビザライン治療中に「痛み」を感じるのはどのようなケースなのか、痛みがある方なら気になると思います。以下、インビザラインで痛みを感じるケースを6つあげます。
- 初めてインビザラインを装着したとき
- 新しいマウスピースに交換したとき
- 食事などで噛み合わせたとき
- マウスピースの縁やアタッチメントがあたったとき
- IPRを行ったとき
- 装着時間を守らなかったとき
それぞれ解説します。
初めてインビザラインを装着したとき
インビザライン治療は、ワイヤー矯正と比較して弱い力で歯を移動させるため痛みがでにくいです。
しかし、初めてインビザラインを装着したときは、歯に圧力がかかることに慣れていないため痛みや違和感がでやすいです。痛みは、装着後3日ほどで少しずつやわらぐでしょう。
新しいマウスピースに交換したとき
インビザライン治療は、2週間前後で新しいマウスピースに交換する必要があります。新しいマウスピースに交換してからの数日間は、実際の歯並びとマウスピースとの差が大きいため、歯に痛みがでやすい期間といえます。
歯が移動して歯並びとマウスピースとの差が少なくなると、痛みが徐々に引いていくケースが一般的です。
食事などで噛み合わせたとき
矯正中は歯に力をかけて移動させるので、周辺組織が刺激に対して敏感な状態です。そのため、食べ物を食べるときや噛み合わせたときの刺激で痛みを感じることがあります。
マウスピース交換後の数日間は、とくに刺激に対して敏感な時期といえるでしょう。おせんべいやフランスパンなどの硬い食べ物は、噛んだときに歯に圧力がかかるため、痛みを感じやすく注意が必要です。
マウスピースの縁やアタッチメントがあたるとき
マウスピースの縁が頬の粘膜や歯茎にあたって痛みを感じる場合があります。マウスピースの縁が研磨不足で尖っていることや変形して適合が悪くなることが主な原因です。
また、インビザラインは食事やブラッシングのときは外す必要があり、歯並びによっては、アタッチメントが頬の粘膜に強くあたって痛みが生じることもあります。はじめは痛みがなくても、慢性的に刺激が加わることで口内炎ができて痛みを感じるケースも少なくありません。
上記の場合、歯科医院を受診して、マウスピースやアタッチメントを調整することで痛みを解消できるでしょう。
IPRを行ったとき
IPRは、歯の並ぶスペースがわずかに不足している場合、歯を並べるためのスペースを確保するために、歯と歯の間のエナメル質を一層削ってスペースを確保する処置です。エナメル質に限定して削るので、しみたり痛みがでたりすることはありません。
しかし、エナメル質が薄くなるため、一時的に知覚過敏の症状がでる場合があります。
装着時間を守らなかったとき
インビザライン治療をはじめ、マウスピース矯正の装着時間は、1日20~22時間以上と指導されるケースが多いです。装着していない期間が長くなると、歯が後戻りを起こしてマウスピースが合わなくなる可能性が高くなります。
合わないマウスピースを無理に装着すると、歯に大きな力がかかるので、装着時に痛みを感じる場合があるでしょう。歯科医師から指示された装着時間はかならず守ることが大切です。また、装着時間を守らないと治療計画どおりに歯が動きません。結果的に治療期間が長くなり、通院と費用の負担が増すことになります。
インビザラインで痛みを感じたときの対処法
インビザライン治療で痛みを感じた場合、我慢せずに適切に対処すると解消される場合があります。
ただし、対処法を行っても痛みが続く場合や痛みが増す場合は、早めに歯科医院を受診して歯科医師に確認してもらいましょう。以下、インビザライン治療で痛みを感じたときの対処法を4つあげます。
- 鎮痛剤を服用する
- 食事をやわらかいものに変える
- マウスピースやアタッチメントを調整する
- ひとつ前のマウスピースに戻す
それぞれ解説します。
鎮痛剤を服用する
はじめてマウスピースを装着したときや新しいマウスピースに交換したときは、痛みがでやすいです。時間の経過とともに痛みはやわらいでいくので、様子をみるよう指示されることが多いでしょう。
しかし、日常生活に支障がでるほどの痛みがある場合は、鎮痛剤を飲んで対処することがあります。鎮痛剤は市販薬でも構いませんが、受診したときに歯科医師に相談すると鎮痛剤も処方してもらえるので、心配な方は事前に相談するとよいでしょう。
食事をやわらかいものに変える
新しいマウスピースに交換した数日間は刺激に敏感なため、食べ物などを噛んだときに痛みを感じやすい時期です。噛んだときに痛みがある場合は、症状が落ち着くまで食事内容を見直すのがよいでしょう。硬い食べ物は歯に負担がかかるので、痛みがあるときはさけるか、少しずつ食べるとよいでしょう。
マウスピースやアタッチメントを調整する
マウスピースの縁が歯茎や粘膜にあたって痛みがでているケースでは、マウスピースの調整が必要です。歯科医院を受診して、マウスピースの縁を研磨してもらいましょう。
また、アタッチメントが頬の粘膜を刺激している場合は、矯正用のワックスで保護することやアタッチメントの角を丸く研磨することで症状が落ち着くでしょう。
どちらのケースもご自身で痛みを解消できないので、歯科医師に相談する必要があります。
ひとつ前のマウスピースに戻す
新しいマウスピースに交換して痛みが強くでている場合は、ひとつ前のマウスピースに戻して様子をみることがあります。
ただし、ひとつ前のマウスピースに戻す判断は歯科医師が行います。自己判断で戻すと治療に支障がでる場合があるので、必ず歯科医師に相談したうえで戻しましょう。
痛み以外の理由で治療をやめたいと思う原因・対処法
インビザライン治療を痛み以外の理由でやめたい方もいらっしゃるかもしれません。インビザラインを痛み以外の理由でやめたいと思う原因は「モチベーションが下がったとき」や「歯を削ることになったとき」などがあげられます。以下、それぞれ解説します。
治療が長期でモチベーションが下がったとき
マウスピース矯正のなかでも、インビザライン治療は、重度の歯の乱れなど、さまざまな症例に対応できる治療法です。
しかし、ワイヤー矯正と比較して、矯正する力が弱いため重度の歯の乱れがある場合、治療期間が長くなる傾向があります。また、治療期間が長いためモチベーションが下がり、やめたいと感じる方も少なくないでしょう。
計画どおりに治療が進むように、マウスピースの装着時間を守るなど、歯科医師の指示は必ず守ることが大切です。
歯を削ることになったとき
インビザライン治療中に、歯列を並べるスペースがわずかに足りなくなった場合、IPRとよばれる処置を行います。
IPRとは、エナメル質を一層削り、歯の並ぶスペースを確保する治療法ですが、歯を削ることに抵抗のある方にとって、インビザライン治療をやめたい理由となるかもしれません。IPRで削る歯の量は0.2~0.4mmほどと、髪の毛より細いです。削ることで歯の健康に悪影響がでることはないでしょう。
しかし、歯を削ることに抵抗がある方は、事前に歯科医師に伝えておくと別の方法がないか検討してくれる可能性があります。
患者様の声
インビザラインで歯並びがとてもよくなり満足しています。副院長先生には大変お世話になりました。また、こどもが小さいので、託児付きのキッズルームがあるのがとても助かっています。こどもも楽しく遊べるので、ここに来るのを楽しみにしています。担当の衛生士さんはいつも歯の磨き方を丁寧に教えてくれるので「歯をきれいに保たないと!」という意識をもてます。また、きちんと根拠のある理由付けをして分かりやすく説明してくれるのが納得できますし、歯医者さんでここまで丁寧に説明してもらったのが初めてだったので、初回で思わずこれからの指名をしてしまいました。指名制度があるのかはわかりませんが、先生・保育士さん・担当の衛生士さん・受付の方も皆様親切で、今後もお世話になりたいと思えるクリニックです。一点だけ希望を伝えるなら、現金のみしか支払い方法がないので、キャッシュレス決済も導入していただけると嬉しいです。
マウスピース矯正でお世話になっています。すばらしい歯医者さんで、父やおばさん、友達にも当院を紹介してしまうほどです。痛いことが苦手で、なかなか歯医者に行けないタイプの人間でしたが、主治医の杉本先生と歯科衛生士の猪嶋先生の「痛くない治療」のおかげで、2年間通うことができています。先生方は、私が痛みに弱いことを理解してくださり、丁寧な声かけをしながら治療し、表面麻酔等を取り入れて、痛みの少ない治療法を検討してくださいます。おかげさまで、親知らず2本を抜くことができましたし、歯並びも綺麗に揃ってきました。予約が取りづらくなると思うとおすすめしたくない気持ちもありますが、痛いのが苦手な方に本当におすすめの歯医者さんです。
まとめ
インビザライン治療は、ワイヤー矯正と比較して痛みが少ない治療法です。
しかし、痛みの感じ方には個人差があります。痛みが強くてやめたいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。インビザライン治療で感じる痛みは、マウスピース交換後やマウスピースやアタッチメントの不具合などで粘膜に装置があたったときにでやすいです。ご自身で原因が判断できない場合は、早めに歯科医師に確認してもらいましょう。また、痛みが長引く場合や強くなる場合も歯科医師に確認してもらう必要があります。
インビザライン治療中に感じる痛みは、歯が正常に動いている痛みの場合が多いので、数日で治るケースがほとんどです。治療を途中でやめてしまうと歯が後戻りするリスクがあるので、治療をやめたいとお悩みの方は自己判断せず、必ず歯科医師に確認してもらいましょう。
インビザラインを検討されている方は、兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科にご相談ください。
奥村亮司