• ご予約・お問い合わせ:0797-86-4182(ハロー良い歯に)
  • 24h受付予約
  • 予約相談
  • メール相談お問い合わせ

宝塚ライフ歯科・矯正歯科の記事『歯がしみる原因は磨き方にあり?原因と予防法を解説!』

ブログ&コラム

BLOG & COLUMN

*

*

歯がしみる原因は磨き方にあり?原因と予防法を解説!

こんにちは。兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科です。
5月日中暑くなる日も増えて冷たい飲み物を飲む機会が増えて来ました。
そろそろ患者様から「冷たいものが染みます」とのお声が出できそうな季節になりました。

先日検診でご来院いただいた患者様が「冷たい飲み物で歯が染みて痛かった、虫歯かもしれないので見て欲しい」と仰られました。

拝見すると歯肉に退縮があり、エアーをかけると染みてらっしゃいました。知覚過敏の症状が出ていることをお伝えして染みどめの塗り薬で様子をみることにしました。
患者様にお尋ねすると、そろそろ検診だからと歯ブラシを交換して頑張って歯磨きしていたら2〜3日後に症状が出始めて、今で1週間くらいになるとの事でした。

幸い患者様は染みどめの塗り薬の効果で直ぐに染みなくなりました。とても喜んでくださったのですが、染みどめの効果は長く継続しない場合もあるので繰り返す可能性があります。繰り返すのはご自身の歯磨きの仕方にも原因がありますのでお話しさせてくださいとご説明しました。

今回の知覚過敏の原因について説明に入る前に、
まずは歯を支えてくれている大切な歯肉について説明します。

歯肉溝とは、歯と歯肉の間の溝をさします。
溝の深さは健康な成人の方で1〜2mm程度の浅い溝で、歯肉自体も薄いピンク色でひきしまっています。
通常、歯磨きなどで出血することはありません。前歯では浅く、奥歯(小臼歯、大臼歯)では深くなっています。

健康な歯肉な表面には果物のオレンジの皮に似ている「スティップリング」と呼ばれる不規則なくぼみがみられます。
歯と歯の間の部分の歯肉は、シャープな三角形の形をしています。歯ぐきはとても繊細です。

そんな繊細な歯肉なので間違った歯磨きが退縮の原因になります。間違った過度な歯磨きをオーバーブラッシングと言います。
オーバーブラッシングは結果として歯肉を傷つけて下がってしまったり、歯の根本の部分が摩耗してしまう事があります。

 

■オーバーブラッシングの兆候

・歯肉全体が白っぽくなる
・歯肉退縮
・擦過傷
・フェストゥーン
・クレフト
・楔状欠損

オーバーブラッシング、歯磨き、ハミガキ

1.歯肉退縮

歯肉が下がってしまい歯が長く見えたり、根が見えてしまいます。根が出てくると刺激を受けた時に染みやすくなります。
歯周病や歯ぎしりやくいしばりでも歯肉退縮が起こります。
特に歯ぎしりは、年齢が若くてもお口の中の歯全体で歯肉退縮が進んでしまうので、専用のマウスピースを作って
予防をするなど対策が必要です。
宝塚ライフ歯科・矯正歯科ではお一人おひとりに合わせたオーダーメイドのマウスピースをお作りしております。
また、分院の西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科でも歯肉の再生療法を行っていますので、歯茎が下がって歯の根が見えてきた、
歯がグラグラするなど、お悩みのある方はぜひご相談ください。

2.擦過傷

強い力で歯磨きをしたり、硬い歯ブラシを使うことで歯肉が傷つき、擦り傷のようになってしまい治るのに2〜3日かかります。
傷ついた歯肉は腕や足の擦り傷と同じです。治ってくれるまで患部は2〜3日間は激しく磨かずにそっとしておきましょう。
擦過傷の部分にも使っていただける外科治療後用の毛が柔らかい歯ブラシの取り扱いもございますのでご相談ください。

3.フェストゥーン

歯肉の縁にロール状に現れた肥厚をいいます。硬い歯ブラシの使用や強い歯磨きの圧、プラーク(歯垢)による刺激などで特異的に現れる歯肉の状態です。フェストゥーンは厚い歯肉に現れることが多く、逆に歯肉や歯槽骨の薄い歯肉では
フェストゥーンではなく歯肉退縮が現れることが多いです。

4.クレフト

歯肉にできたV、またはU字型の縦の裂け目のことです。強い歯磨きの圧、過剰な縦磨きやそこに溜まったプラーク(歯垢)などによる歯間部歯肉の炎症によって起こります。
※例外的に、噛み合わせの異常によっても起こることがあります。

5.楔(くさび)状欠損

歯肉が下がり露出してる根面がする減った状態になることです。
歯と歯肉の境目を毛の硬い歯ブラシで擦ったり、横磨きで強い力で磨くことにより歯と歯肉の境目付近の薄いエナメル質や象牙質を摩耗させてしまっている状態にアブフラクション(歯の表面が剥がれる)があります。こちらは歯ぎしりや食いしばり、強い咬合力などが原因と言われています。

▪️オーバーブラッシングで注意すること

歯磨き指導、歯磨きの仕方

1.歯ブラシの種類

歯ブラシは、歯垢をきちんと落とせる「ふつう」の硬さの歯ブラシがおすすめです。
毛の硬さは、硬ければ硬いほど歯や歯肉のすり減りは大きくなります。
一度する減った歯や歯ぐきを再生することは困難です。「やわらかめ」は歯ぐきを傷付けにくく刺激が少ないため優しく歯を磨けます。
また、細かいところまで毛先が届きやすくなっている特徴がありますが汚れを落とす効果は低くなってしまうので丁寧に歯を磨く時間の
ある方向けになります。

2.適切なブラッシング圧

適切な歯ブラシを歯面に加える力は約100〜200g程度と言われています。歯ブラシを歯に当てたときに毛先が広がらない程度が目安です。
ペングリップ(鉛筆持ち)にしていただくことでブラッシング圧のコントロールもしやすくなります。
過度に力を加えると歯ブラシの毛先が広がり清掃効果を下げる原因になります。また、歯面が摩耗して知覚過敏や楔状欠損になる可能性もあります。
その他、電動歯ブラシや音波ブラシを使用されている方は通常の手磨きの様に動かす必要はありません。動かすと刺激が強くなります。歯肉に当て過ぎないように注意しましょう。

3.ブラッシング時間

1回のブラッシングにかける時間は大切なポイントです。3〜5分程度を目安にフロスや歯間ブラシを使ってプラス2〜5分全体で5〜10分位になります。(歯の本数にもよりますので時間に幅があります)
同じところを繰り返し磨かないように磨く順番を決めて磨き残しの無いように1本ずつ意識して磨くようにしましょう。
歯磨きの時間、ブラッシング

4.ハブラシの交換時期

交換の目安は1ヶ月です。
歯ブラシの寿命は、一般的に1日3回歯磨きをした場合は約1ヶ月と言われています。意外と短いと思われる方も多いのではないでしょうか。
まだ使えると思い、長く使用してしまいがちですが新品の歯ブラシの歯垢除去率が100%だとすると少し毛先が開くと歯垢除去率80%かなり毛先が広がると60%と言われています。1〜2ヶ月以上使っていたという方は、これからは1ヶ月ごとに交換してみましょう。電動歯ブラシのブラシ交換は3ヶ月が目安です。
毛先が広がった歯ブラシでは丁寧に磨いても歯はキレイになりません。また毛先の開いたハブラシを使用していると、当てたいところにブラシの毛が当たりません。歯肉を傷つけることにもなります。(擦過傷)
※歯ブラシが1〜2週間で開いてしまうという方は力入りすぎて圧が強いかもしれません。(2.適度なブラッシング圧参考にしてください)

5.歯磨き剤

オーバーブラッシングの傾向がある方は、研磨剤の入っている歯磨き剤は避けて研磨剤無配合の物を使いましょう。
研磨剤入りの歯磨き剤におけるデメリットは、なんといってもエナメル質を傷つける可能性があるということです。エナメル質の下には、神経につながる無数の穴を持った象牙質があります。そのまま歯磨きを続けると、神経に刺激が伝わりやすくなり、知覚過敏を発症することも考えられます。
研磨剤無配合の歯磨き剤だとステイン(茶しぶ)が取れにくく、人によっては気になる場合もあります。その場合はイオンの力でステイン(茶しぶ)汚れを歯から浮き上がらせる歯磨き剤「ブリリアントモア」がおすすめです。宝塚ライフ歯科・矯正歯科でご用意しておりますので、興味のある方はぜひ使ってみてくださいね。
今回検診に来てくださった患者様は、最近交換して使い始めた歯ブラシがいつもの「ふつう」ではなく「硬め」だったこと、さらに頑張って歯磨きをしてくださったことでオーバーブラッシングになってしまいました。
こちらの患者様には、歯ブラシ「tepe」と「チェックアップルートケア」をおすすめしました。
チェックアップルートケア、TEPEコンパクト、TEPE、Tepe
※チェックアップルートケア
・研磨剤無配合。エナメル質に優しい。
・コーティング剤PCA(ピロリドンカルボン酸)が配合されて露出した象牙質のコラーゲンをコーティングしてくれます。
・乳酸アルミニウムが象牙細管を封鎖し痛みの伝達経路を封鎖してくれるので飲食時の痛みをケア。
・フッ素が最高水準(1450ppm)まで配合されている。
・CPC(塩化セチルピリジニウム)の殺菌作用で歯周病予防の効果もあります。
・泡立ちが少ないため、すすぎは少しの水1回のみで大丈夫。
歯ブラシ選びはもちろんのこと、歯磨き剤もご自身のお口の状態やお悩みにあったものをお選びします。
気軽にご相談くださいね。
歯科衛生士、相談、ブラッシング、ハブラシ指導
以上オーバーブラッシングについてでした。
「虫歯」と「歯周病」は歯科における2大疾患であり、その予防は正しい歯磨き(ブラッシング)から始まるといっても過言ではありません。
栄養を取り入れる最初の窓口の「口」が、健康であるということが、身体全体の健康につながるのですから、ご自身のお口に興味を持って患者様に「歯磨きオタク」になっていただけたら嬉しいです。
ブラッシングの補助器具や関連製品、いろいろ取り入れて1日3回の歯磨きが「めんどくさい」から「気持ちいい」「すっきりした」になるよう、一緒に試して楽しんでいけたらと思います。
                                        歯科衛生士
RECRUIT
仕事もプライベートも充実!
ページの先頭へ戻るページの先頭へ戻る