こんにちは。兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科です。
最近は段々とムシ暑い季節になってきました。
マスクは個人判断となりましたが、 街中を見渡してもマスクをしている方の方が多く、 まだまだマスク生活が続くかなと思います。 ですがムシ暑くなるにつれて、 マスクをしているととっても息苦しく、 無意識のうちに口呼吸になってはいませんか?
今回は口臭について、 そして患者様から相談される悩みの1つである…
口臭の主な原因
①生理的口臭
ほとんどの方に発生する口臭です。
寝起きや空腹時、緊張した時などに出てしまいます。 これらの状態の時には、 唾液の量が減少しお口の中が乾燥することによって、 細菌が増殖してしまい、口臭がきつくなるのです。
女性では妊娠や生理など、 ホルモンバランスの変化によって口臭がきつくなることもあります 。
②食べ物による口臭
玉ねぎ、にんにく、アルコールによる一時的に発生する口臭です。本来の口臭ではないので時間とともに臭いはなくなります。
③病的な口臭
歯周病やむし歯、歯石、歯垢(プラーク)、入れ歯の清掃不足、 舌の汚れ、ドライマウスなどのお口の中の疾患によるものが、 病的な口臭の9割を占めています。
残りは、糖尿病や呼吸器系、消化器系、 耳鼻咽喉的な全身疾患によるものです。
(歯周病)
歯周病の初期には自覚症状がなく、 進行してくると歯ぐきの炎症が進み出血してきます。 歯周病菌の繁殖により口臭が酷くなってしまいます。
歯周病は歯垢(プラーク)や歯石により進行していきます。 この歯垢(プラーク)や歯石も口臭が酷くなる原因になるので、 長期間ためずに定期的にクリーニングで取り除く事をおすすめしま す!
(むし歯)
むし歯の穴に食べ物や歯垢(プラーク)がたまると、 繁殖した菌が発酵、腐敗して悪臭のガスを発生させます。 むし歯が進んで、 歯の神経が死んでしまうと歯の神経が腐敗するので、 強い悪臭が発生することもあります!
(ドライマウス=唾液分泌量が低下し口腔内が乾燥している病気)
通常、健康な人で1日1.0-1. 5ℓの唾液が分泌されています。
唾液は、洗浄作用、消化作用、溶解作用、円滑作用、抗菌作用、 緩衝作用、 保護作用というように非常に多くの重要な役割を果たしています。
その唾液の量が不足して口の中が乾燥していると、 虫歯や歯周病になりやすく、舌がピリピリする、 物がうまく飲み込めない、口臭の原因、口が乾いて話しにくい、 など様々な症状を引き起こす原因になります。
加齢とともに唾液の分泌は少なくなりますが、薬の副作用、 糖尿病や腎不全などの全身疾患、ストレス、喫煙、 シェーングレン症候群など複合的な原因が考えられます。
(耳鼻咽喉)
蓄膿症や咽頭炎などの鼻の病気の時にも鼻から口へと臭いが伝わっ てしまいます。
病院を受診する必要があります。
(呼吸器・消化器系)
全身の病気により口臭がすることがあります。 お口以外の病気による口臭の場合はそれぞれ専門の病院を受診する 必要があります。その病気を治療すると口臭が軽減されます。
朝、起きた時に口臭がキツいのは何故?
それはお口の中で細菌が増加し、 口臭の原因となるガスを発生しているからです。
お口の中の細菌は食後3時間後から急増していき
約8時間後には最も多くなると言われています。
そして、寝起きに最も口臭がひどくなるのは
唾液分泌量の低下も関係しています。
唾液には殺菌作用や自浄作用があり、 お口の中の細菌を洗い流して、 臭いの元を取り除いてくれています。しかし、 就寝中は口を動かさないので唾液の分泌量が減り、 乾燥した状態が続くことによって、 細菌がどんどん増殖して朝起きた時の口臭が酷くなってしまうので す。特に口呼吸で口を開けて寝ている方は注意が必要です!
口呼吸は、睡眠中の無意識状態でのことなので、 いくら自分で意識して口を閉じて寝ても、 そのうち開いてしまいます。口呼吸防止・ 鼻呼吸促進のためのテープや、 クリップなどを活用してみてください。また、 日中でもできるだけ鼻呼吸をするように意識するといいですね。
睡眠時に、どうしても口呼吸になってしまう方は、 マスクをして寝るのも一つの手段です。マスクをすると、 吐いた息が湿った状態でマスクの中でこもるので、 ある程度の湿度を保つことができます。 また鼻を出した状態でマスクをすることにより鼻でも呼吸ができる ため、苦しくありません。
『寝起きの口臭対策』
①寝る前は丁寧に歯を磨きましょう!
1日の中で1番丁寧に磨くことをオススメします。
夜の歯磨きが疎かになると食べかすや歯垢(プラーク= 生きた細菌の塊)が残ってしまうので、 腐敗臭が発生してしまいます。1本1本丁寧に磨き、 デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って、 歯と歯の間にも磨き残しがなるべく残らないように磨いていきまし ょう!
朝はお口の中に細菌がたくさんいる状態なので、 歯磨きや洗口剤でうがいをして細菌を洗い流しましょう。
当院で取り扱っているSPTジェルやコンクールジェルコートF、 クリンプロの歯磨き粉などがおすすめです!
②洗口剤を併用しましょう!
殺菌効果があり、虫歯・歯周病・ 口臭の原因菌の繁殖を抑制してくれます。 アルコールが入ってる洗口剤は口腔内の菌を減らしてくれますが、 口腔内が乾燥しやすくなります。 乾燥する事により口臭がしやすくなるので、 ノンアルコールタイプの洗口剤をおすすめしております。
当院で取り扱っているポイックウォーターやS P Tガーグルがおすすめです!
③寝る前にお水を飲みましょう!
寝ている間になるべくお口の中が乾燥しないように、 寝る前にコップ1杯分の水分補給をおすすめします。
④舌苔があれば取り除きましょう!
舌苔とは舌の表面に付着する白~淡黄色の苔のようなもので、 舌苔(ぜったい)といいます。
口の粘膜の細胞が剥がれ落ちて、舌に白く溜まり、 細菌によって分解されて口臭の原因物質となる揮発性硫黄化合物を 発生します。
舌苔の除去には専用の舌ブラシ、舌クリーナー、 やわらかい歯ブラシ、ガーゼを使用します。
うがいだけでは、取り除くことはできません。
鏡を見ながら舌の奥の方から前方へ優しく磨きます。
1日に何回も磨いたり、 力を入れすぎると舌の表面を傷つけてしまうので気をつけましょう 。夜寝る前のタイミングが良いでしょう。
当院で取り扱っているポイックウォーターやセラブレスジェルとタ ンクリーナー、ブレオE Xがおすすめです!
⑤定期検診を受診しましょう!
虫歯や歯周病がないか定期的にチェックし、 クリーニングすることをおすすめします。
少しでも異変を感じたら歯科医院を受診しましょう!!
⑥口臭対策を習慣づけましょう!
ご飯をよく噛んで食べる、鼻呼吸を意識する、 水分補給をこまめにする、唾液腺マッサージ、 ガムマッサージをするなど、唾液が分泌されやすくなるので、 口臭予防に繋がります。
また、夜寝る前・ 朝の歯磨きや洗口剤でのうがいは口臭予防だけでなく、 むし歯や歯周病の予防にもつながります!
寝起きの口臭が気になる方はご紹介した、寝る前・ 朝起きた時の対策を習慣化させることで、 寝起きの口臭を防止できるでしょう。
生理的口臭は1日の中でも変動しますが、ゼロ(無臭) になることはありません。
生きている限り、 毎日食事をしたり口の中では様々な代謝が行われているので、 無臭でいることはありえないのです!
なので、あまり神経質になる必要はなく、 他人を不快にさせるような強い臭いが出ないように気をつければい いのです。
皆さま、いかがでしたか?夜寝る前、朝の歯磨き、 食事はよく噛む、水分補給をする、鼻呼吸を意識するなど、 今からすぐにできそうなことからスタートしてみてはいかがでしょ うか。
きちんと噛んで食べるバランスの良い食生活、 よくおしゃべりして、楽しくリラックスした時間を過ごして、 適切な睡眠を確保しましょう。
ぜひ、1度試してみてください!
また、定期的にクリーニングをおすすめしておりますので、 兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科までぜひぜひお越し下さい! お待ちしております!
宝塚ライフ歯科・矯正歯科 衛生士