ご自分のお口のにおい、気になったことはありませんか?
口臭には数々の原因が考えられますが、そのうちのひとつが親知らずです。
親知らずとは?
親知らずとは、前歯から数えて8番目の永久歯のことを言います。🦷
永久歯は通常、12歳頃でほぼ生え揃います。
ですが、親知らずはというと20歳前後の頃に他の歯より遅れて生えてくるのが特徴的です。
全員に生えてくるというわけではなく、先天的に親知らずが存在しない場合ははえてこないこともあります。
親知らずは、昔の日本人にとってはとても重要な歯でした。
昔の人たちは、動物の肉や穀物など硬いものをあまり調理をせずに食べていたので
奥の歯でしっかりと噛んで食べ物をすりつぶす必要があったためです💪
硬い食べ物をすりつぶすための強い力を発揮するためには大きな顎が必要で、
大きな臼歯が必要です。なので当時の日本人は顎が発達しており、そのスペースを
埋めるために親知らず(第三大臼歯)が生まれたのです。
ですが時代が変わり食べ物の調理が簡単になり日本人はあまり硬いものを食べなくなりました。
特に幼少期からそのような食生活を送るようになると、育ち盛りの時期に顎に力を
入れて食べるという機会が減り、顎の骨や筋肉が発達しにくくなっていきました😕
その結果、親知らずは昔と変わらず生えてくるものの、顎の骨や筋肉が発達できず
親知らずが正常に生えるスペースがなくなってしまい、斜めや横に生えてしまったり、
大半が歯茎の中に埋もれてしまい問題が生まれてしまうのです😔
なぜ、親知らずが口臭の原因になってしまうのでしょうか?
①食べかすが残ってしまう
親知らずは一番奥に生えているので、他の歯に比べて歯を磨くのが難しくなってしまいます。
そうなると、親知らずの周りに食べかすが残ってしまい、
残った食べかすが腐って悪臭を発してしまうのです😣
②親知らずが虫歯になってしまう
上記でもお伝えした通り、親知らずは歯磨きがしにくくなるのでむし歯になってしまう
可能性も高くなってしまいます。
さらに、むし歯のリスクは親知らずだけではなく、周りの歯も高くなってしまいます。
むし歯は細菌が繁殖していることが原因の為、口臭の原因にも繋がってしまいます😥
③歯肉の炎症が起きてしまう
食べかすはたまった状態がしばらく続くと、発酵をしていきます。
親知らずの周辺で食べかすが発行してしまうと歯茎や歯茎が炎症を起こしてしまい
膿んでしまうことがあります😔この膿が口臭の原因になります。
他にもこんなリスクがある場合も
①肩こり
肩こりの原因は血行の悪さです。
親知らずが正しく生えていない場合、嚙み合わせや歯並びのバランスが悪くなります。
そうなると身体は全身のバランスを保とうとするので、肩や首が過度の緊張状態となります。
そして肩こりが起きてしまいます。
このように歯のバランスが崩れてしまうことによって身体全体のバランスが崩れてしまい、
筋肉が緊張して血行不良となって肩こりが起きますが、親知らずを抜くことで緊張状態から
解放されて、肩こりが改善することがあります✨
②頭痛や鼻づまり
上の歯の親知らずの場合、親知らずの歯根が副鼻腔というところに隣接しています。
(副鼻腔とは:鼻腔に隣接した骨内にある空洞)
親知らずが虫歯となり、歯根まで到達していると副鼻腔まで感染してしまい、
頭痛や鼻づまりを引き起こします😷
上記のような親知らずによる問題が起きている場合は、抜歯をオススメしています。
親知らずの抜歯について
抜歯そのものは、痛みを伴う手術ではありません。
ですが、術後には個人差はございますが痛みや腫れが出てきます。
例えば、親知らずが通常の生え方とは違い特殊な生え方をしている場合や
完全に歯茎の中に埋まってしまっている場合は歯茎を切開して抜歯することもあります。
特にこのような場合はどうしても腫れたり、痛みが出やすくなります🤔
親知らずの抜歯は早めの方がいい?
親知らずの隣の歯に影響も
親知らずが上手に磨けず、歯茎が腫れたり虫歯ができやすくなるのは上記でも説明しましたが、
隣の歯にも同じような影響が出てしまい隣の歯の治療が必要になってしまうことがよくあります。
最悪、抜歯のケースになってしまう方も少なくありません😱
若いうちだと抜歯がしやすく傷の治りも早い
年齢が若ければ若いほど顎の骨が柔らかいので抜歯がしやすいことが多いです。
顎の骨の成長は20代後半で止まり、その後どんどんと硬くなっていきます。
顎の骨が硬くなってしまうと、抜歯の際骨を削る量が増えてしまうので負担も大きくなります😣
当院では抜歯後に8つのことに気を付けていただいています。
①ガーゼについて
抜歯後に噛むガーゼは10分から30分間噛み続けていてください。
②血が止まらないとき
血が止まらないときは、ギューッと力強くガーゼを噛んでください。
それでも血が止まらない場合は止まるまで噛んでいてください(目安として30分)
③腫れや痛みが強いとき
氷や保冷材などで冷やしてください。
しかし腫れているところだけ冷やしすぎるのは逆効果です。🙅
同じ箇所のみ冷やしすぎるのではなく腫れている側の頬を全体的に均等に
冷やすようにしてください。
④習慣やお風呂について
飲酒・タバコ・激しい運動は控えてください。
お風呂は湯船につかるのは避け、シャワー程度にしてください🚿
⑤うがいについて
血のかたまりが取れると止血ができにくくなってしまいます。
うがいをする時はぶくぶくうがいは避けてください。
なるべくうがいはせずに、口の中にたまったつばだけ出してください。
⑥お渡しするお薬について
お渡しするお薬は抗生物質と痛み止めの2種類です。
抗生物質は歯茎の腫れや感染などを防ぐお薬です。
痛みがない場合でも抗生物質は飲み切っていただくようにお願いします。
(痛み止めは痛みを感じるときのみの服用です)
ですが体に合わない場合はすぐに中止いていただいて大丈夫です。
⑦お食事について
基本的にはお食事は麻酔がきれてからしてください。🍚
麻酔が効いている間に食事をしてしまうと舌や頬を噛むことがあります。
どうしてもというときは、麻酔している箇所に十分気を付けながらお食事してください。
⑧ブラッシングについて
傷口以外はいつも通りブラッシングして頂いて問題ありません。
抜歯から3日目から傷口も優しくブラッシングしてください。
抜歯をしなくてもいい親知らずとは?
上記で親知らずのリスクについてお話しましたが、もちろん抜かなくていい場合や
逆に親知らずを残しておいた方がいい場合もあります。
①親知らずがまっすぐに生えており、上下の親知らずが嚙み合っている場合
親知らずがまっすぐに生え、普通の歯と同じように使える方は予防的な意図で
親知らずの抜歯をする必要はないです。
ですが、やはり磨きにくい場所であることは変わりませんので意識してしっかりと
磨いていただくことが大事になります✨
また、完全に埋まってしまっている歯でも、骨の中で他の歯を圧迫しておらず、
特に痛みがなければ抜かなくても大丈夫です。
ただこちらに関しましては埋まっている歯がどのような埋まり方をしているのか、レントゲン等で確認する必要がありますので、
「埋まっていて痛みがないから大丈夫!」というわけでもありません😣
②親知らずを再利用できるケースもあります
抜歯した親知らずを利用して他の歯の抜歯後に代わりに埋め込むという治療もございます🦷
インプラントのようにチタンネジを埋め込む必要もありませんし、元々はご自分の歯なので
生体の拒絶反応もありません。
しかし、これには親知らずが虫歯のない状態で、それに加えて抜歯した歯と
形状が似ていることが条件となりますので歯科医師と詳しくご相談ください。
親知らずの痛みや腫れ・親知らずによる口臭等でお困りの方は宝塚ライフ歯科・矯正歯科にご相談ください✨