大人になってから歯並びが気になり、矯正を始めたいと考える人はいます。しかし、始めるタイミングがわからなかったり、見た目が気になったりして悩むことはないでしょうか。
この記事では、矯正を始めるタイミングや、矯正のメリットやデメリットについて詳しく解説します。矯正が気になっている人は参考にしてください。
目次
大人になって歯科矯正を始めるタイミングは?
歯科矯正は子どもが行うものというイメージがあるかもしれません。実際は、大人になってから歯科矯正を始める人はいます。
よくある歯科矯正治療を始めるタイミングについて、詳しく解説します。
結婚式など重要なイベント前
大人が矯正を考えるタイミングとして、結婚式などのイベント前が一般的です。
一生に一度の結婚式ですので、最高の笑顔で過ごしたいのではないでしょうか。前撮りや結婚式当日など、写真を撮る機会も多いため、多くの大人が歯科矯正を検討するきっかけとなります。
部分矯正を選択したり、結婚式当日は装置を外したりするなど、患者さんの要望に合わせて対応できる場合もあります。
結婚式などのイベントの時期を逆算して、先生と治療計画を立てましょう。
就職・キャリアに向けた矯正
就職前に歯科矯正を検討する人がいます。歯並びは第一印象を左右します。
きれいな歯並びは自己投資に力を入れていることや、向上心があることのアピールにつながります。面接に自信を持って臨めることもメリットの一つです。
CA(客室乗務員)などの一部の職種では、入社後の矯正治療を制限している場合もあります。時間に余裕があり、会社の規定がない状態のときに矯正治療を開始することがおすすめです。
歯並びが日常生活に影響を与え始めた
歯並びが悪いと、審美的な問題だけでなく、健康にも影響があります。歯並びが日常生活に与える悪影響は、以下のとおりです。
- 虫歯や歯周病になりやすい
- 顎関節症や頭痛、肩こりの原因になる
- 胃腸に負担がかかる
歯並びが悪いと、磨き残しが増えるため虫歯ができやすくなります。顎関節症や頭痛、肩こりの原因も歯並びが関係しています。歯並びが悪い場合は、肉などがかみにくい場合が多いです。
咀嚼機能に問題があると、消化が悪くなり胃腸に負担がかかります。歯並びが日常生活に影響を与えている場合は、年齢を問わず矯正を検討しましょう。
矯正に必要な時間を確保できる
歯科矯正は歯の位置を少しずつ移動させるため、時間がかかります。大きなライフイベントがない時期や、定期的な通院が可能になったタイミングで矯正を検討する人もいます。
子どもの矯正は、顎の成長に合わせた治療が必要ですが、大人は顎の成長が終わっているので、自分のスケジュールに合わせて治療を開始できます。
大人が歯科矯正を検討するときのポイント
歯科矯正を始める際は、矯正歯科の選び方が大切です。通院しやすい医院を選びましょう。
歯科矯正を検討するときのポイントについて、詳しく解説します。
いつまでに完了したいかを意識する
矯正方法によって完了までの期間は異なります。ライフイベントなどに合わせて、矯正を完了させたいタイミングを逆算してスケジュールを組むことが大切です。
通院の頻度を考える
治療方法にもよりますが、一般的に矯正中は1ヶ月に一度の通院が必要です。
治療期間は1〜2年半ほどかかる場合が一般的であるため、定期的に処置に通えるクリニックを選びましょう。
適切なクリニック選びのポイントは以下を参考にしてください。
- 自宅や職場から近い
- 土日の診療がある
- 夜遅くまで診療している
生活スタイルに適応できるか確認する
ワイヤー矯正の場合は、1〜2年ほど装置をつけたまま外せません。そのため、装置の見た目が気になる場合もあります。
矯正を始める際は、以下を参考に開始できるかどうか検討してください。
- 大きなライフイベントがないか
- 定期的に通院できるか
- 装置をつけっぱなしでも問題ない環境か
治療期間全体を通して、無理なく続けられる方法で治療しましょう。
大人の歯科矯正の事例
矯正の方法や期間は、症例によって異なります。症状別に治療方法をご紹介します。
口ゴボ
口ゴボは唇を閉じている際に、横から見ると口元が盛り上がっている状態です。
口ゴボの原因は歯並びの悪さも一因で、矯正で改善できます。ワイヤー矯正やマウスピース矯正で治療が可能です。
口ゴボを改善するとEラインが整うため、横顔のバランスがよくなります。
すきっ歯
すきっ歯は、前歯に隙間ができる場合が多いです。見た目が気になり、コンプレックスに感じる人も少なくありません。
息が漏れたり、発音が気になったりするなど、滑舌に問題が出る場合もあります。すきっ歯は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で改善が可能です。
ガタガタな歯並び
ガタガタな歯並びを叢生(そうせい)と呼びます。叢生は顎の大きさと歯の大きさが合っていないことが原因です。
小臼歯などを抜歯し、空いたスペースに歯を並べて整えます。
大人の歯科矯正の治療方法
歯科矯正は、さまざまな治療方法があります。自分に合う治療方法は、初診時に精密検査を行い、医師のチェックが必要です。
よく選択される治療方法について紹介します。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は表側矯正とも呼ばれます。それぞれの歯にブラケットと呼ばれる装置をつけ、ワイヤーを通して歯並びを整えます。
多くの症例で適応できることがメリットです。ワイヤー矯正の特徴は以下のとおりです。
- 治療期間は通常2〜3年
- 費用は60〜100万円
- 表側だけでなく、裏側矯正やハーフリンガルが選択可能
裏側矯正は歯の内側に装置をつけるため、ワイヤーなどの装置が目立ちません。
しかし、表側矯正に比べて費用が高い場合が多いです。ハーフリンガルは上の歯のみ裏側に装置をつける矯正方法です。
表側矯正に比べて装置は目立ちにくいものの、裏側矯正に比べると費用が抑えられるメリットがあります。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使用して歯並びを整える治療方法です。
見た目が気になる歯科矯正ですが、マウスピース矯正の場合は矯正していることがわかりにくい点がメリットです。
マウスピース矯正の特徴は、以下のとおりです。
- 治療期間は通常2〜3年
- 費用は90〜110万円
- マウスピースの装着時間は1日20時間程度
食事中にマウスピースを外せるため、食事がしやすい点がメリットです。マウスピースを装着する時間が短い場合は、想定よりも矯正の期間が長くなる場合があります。
対応できる症例が増えているため、メリットとデメリットを把握したうえで、興味がある人は医師に相談してください。
大人になってから始める矯正治療のメリット
矯正は子どもだけのものではなく、大人になってから始めるメリットもあります。
歯並びは顔の印象を左右する
人の第一印象は、見た目による影響が大きいです。中には歯並びがいいかどうかを気にする人もいます。歯並びが整っていると、笑顔に自信が持てるので、表情が明るくなるメリットがあります。
特に接客業や営業などは、第一印象が大切です。海外では歯並びを重視する習慣があるため、留学や海外赴任を目指す人も矯正を検討してみてはいかがでしょうか。
顎関節症や頭痛・肩こりの改善につながる
顎関節症や頭痛、肩こりはかみ合わせの悪さが原因の一つです。口が大きく開けられなかったり、口を開くときに音がしたりする場合に顎関節症を疑います。
かみ合わせが悪い場合や、くいしばりなどの複数の因子が関連しますが、矯正によってかみ合わせの改善が可能です。
顎などの筋肉に無駄に力が入ることで、頭痛や肩こりを引き起こします。歯列矯正によって歯並びを改善することで、頭痛や肩こりが改善するケースがあります。
口腔衛生の状態が向上する
歯並びが整うと、歯の間に汚れがたまりにくくなり、虫歯や歯周病の予防につながります。
歯ブラシなどの口腔ケアも行いやすくなるため、口腔衛生の状態が向上する点もメリットです。矯正によって口を閉じられるようになると、口腔内の乾燥を防ぎ、口臭予防にもつながります。
自分に適したプランやスケジュールで治療できる
大人になってから矯正を始めるメリットは、自分の意志でプランやスケジュールを組めることです。
子どもの矯正は家族などの保護者と、歯科医師の意向で治療が進む場合が一般的で、治療に前向きでない子どももいます。
大人の場合は、以下の内容をもとに自分でプランを選べます。
- いつまでに治療を終わらせたいか
- どのくらい費用をかけられるか
- どの治療方法を選択するか
成人後に矯正を開始する場合は顎の成長が終了しているため、成長過程による治療プランの変更が必要ありません。乳歯から永久歯への生え変わりも完了しています。
本人の意志で治療できることは、長期間の矯正治療を続けるための重要なポイントの一つです。
治療中のトラブルを予防しやすい
歯列矯正中は歯を移動させるため、個人差はあるものの痛みが出ます。また、ワイヤーなどの装置をつける場合は、器具に食べ物の残りなどの汚れがたまりやすく、矯正中は丁寧に歯磨きすることが大切です。
大人は痛みのコントロールや、歯磨きなどの口腔ケアを自分でできるため、治療中のトラブルを予防しやすいメリットがあります。
自分の意志で治療を開始しているため、治療のメリットやデメリットを把握したうえで治療しています。
大人の歯科矯正のデメリットは?
矯正する際は見た目や痛みなど、不安に感じる場合もあります。ここでは、大人の歯科矯正のデメリットについて詳しく解説します。
治療中の見た目
大人が歯科矯正をする際に気になる点は、矯正装置が目立つことです。
表側矯正の場合は、ワイヤーやブラケットが笑った際などに見えるため、気にする人もいます。見た目が気になる人は、以下の矯正方法を検討してください。
- マウスピース矯正にする
- ハーフリンガルや裏側矯正を選択する
- 透明なブラケットや、白いワイヤーを選択して目立ちにくくする
始める前は見た目が気になるかもしれませんが、矯正経験がある人もいるため、共感してもらえることがよくあります。
歯並びが変化する様子を観察していると、治療のモチベーションも高まります。矯正はさまざまな種類があるので、自身に合った治療法を取り入れましょう。
治療中の痛みや違和感
治療中は歯を移動させるため、痛みや違和感があります。特に装置をつけた直後や、ワイヤーをメンテナンスした後は痛みが出やすいです。
数日で痛みは軽減する場合がほとんどですが、食事する際に硬いものが食べにくいなどの不都合が起こる場合があります。
仕事や大切なイベントなどを避けて治療のスケジュールを組むことで、痛みをコントロールできます。医師と相談しながら、治療を進めましょう。
虫歯や歯周病になりやすい
矯正中は虫歯や歯周病に注意が必要です。器具をつけているため、隙間に食べ物の残りなどがつきやすく、虫歯になりやすいです。歯周病も磨き残しが原因で、歯茎に炎症が起こります。
矯正中は細かい部分に歯ブラシが届きにくいため、より丁寧に歯磨きすることが大切です。
虫歯や歯周病を防ぐために、以下の方法がおすすめです。
- コンパクトな歯ブラシを使う
- ワンタフトブラシを使う
- 歯間ブラシやフロスを使う
基本的にワイヤー矯正の場合は、矯正が終了するまで装置は外せません。
虫歯や歯周病になると、治療期間が伸びる可能性がありますので、いつも以上に丁寧な歯磨きを心がけましょう。
長期的な治療期間
大人の矯正治療は、時間がかかります。一般的に大人の矯正治療にかかる期間の目安は早くて1年、平均すると2〜3年ほどです。装置を外してからも保定期間があり、就寝時にリテーナーという後戻りを防止する装置をつける必要があります。
大人の矯正が子どもより時間がかかる理由は、歯の移動に時間がかかるためです。ライフプランに合わせて、余裕を持って治療計画を立てましょう。
大人の歯科矯正に関するよくある質問
矯正に関するよくある疑問をまとめました。治療を開始する前に悩みや不安を解消しましょう。
大人が矯正するのに何年かかる?
矯正にかかる時間は症例や治療方法によって異なりますが、一般的に1〜3年程度です。
しかし、装置を外したあとも、リテーナーをつける必要があります。リテーナーをつける期間の目安は2年程度です。
抜歯の有無や症状、歯の動き具合によって治療期間は大きく異なります。カウンセリングの際の診断をもとに、医師から期間について説明してもらえます。
大人の歯科矯正をやめたほうがいい人の特徴は?
矯正は時間も治療費もかかるため、治療のメリット・デメリットを理解して行うべきです。
以下の人は矯正をやめた方がいいかもしれません。
- 丁寧に歯磨きができない人
- 虫歯や歯周病が進行している人
- 引っ越しの予定がある人
- 定期的に受診できない人
装置をつけるため、矯正中は虫歯などのリスクが高くなります。丁寧に歯磨きができない人は口腔環境が悪くなるため、矯正を始めても治療期間が伸びたり、歯周病になったりする可能性があります。
定期的に調整のための受診ができない人も、おすすめできません。転勤などのイレギュラーな事情がある場合は、医師に相談しましょう。
まとめ
歯列矯正を始めたいと考えるタイミングは、人によってさまざまです。大人の矯正は決して遅すぎることはなく、治療できる症例の場合は何歳からでも開始できます。
ただし、治療には時間がかかるため、ライフプランなどから逆算して計画的に行いましょう。
矯正に興味がある方は、ぜひ兵庫県宝塚市の「宝塚ライフ歯科・矯正歯科」へご相談ください。
当院は、0歳から100歳まで家族全員が安心して通える歯科医院を目指し、特に小児矯正や成人矯正に力を入れています。
また、虫歯や歯周病治療、マタニティ歯科など幅広く対応し、さまざまなニーズにお応えします。健康な歯を守るお手伝いをいたしますので、ぜひ一度ご来院ください。