こんにちは。兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科です。
虫歯になってしまうと、大切な歯を失う可能性があります。重症化しなくても、治療のための通院や費用が必要になります。
天然の歯に勝る人工の歯はないので、大きなマイナスといえます。虫歯を予防するためにどうすればよいのでしょうか。
今回は、虫歯になってしまう原因に加え、虫歯を予防する6つの方法を解説します。
虫歯になる原因とは?
虫歯になる主要な要因は、以下があげられます。
- 口腔内の細菌の数
- 糖質
- 歯質
これらの要因すべては密接に関わり合っています。どれかひとつが原因であるというより、3つが重なった時に虫歯が発生します。
虫歯になる上記の原因を抱えたまま時間が経過すると、虫歯のリスクが高まります。3つの原因についてひとつひとつ詳しく解説します。
細菌の数
いわゆる虫歯菌は、球状のミュータンス菌です。食べカスに含まれている糖分を糧としながら、増殖していきます。
その際に酸を作り出され、酸に弱い歯の成分であるカルシウムやリンを溶かしてしまいます。そのため、ミュータンス菌の数を抑制することが、歯を守るためには重要なポイントといえます。
生まれたばかりの赤ちゃんの口腔内にはミュータンス菌はいません。小さなこどもの場合、いかに細菌をうつさないようにするかも大切です。
糖質
ミュータンス菌が酸を作るには糖質が必要です。特に砂糖が問題で、甘い飲み物やキャンディーを好みます。
頻繁に口にする機会の多い方は、それだけ口腔内が酸性に傾いてしまう時間が長くなってしまいます。まったく糖質を口にしないというのは無理があるので、食後は歯を磨きましょう。長時間食べ続けない、飲み続けないことを心がけるのも重要です。
歯質
歯の表面を覆うエナメル質は骨よりも硬く、身体の中で最も硬い組織です。
しかし、その硬さにも個人差があります。元々やわらかめの場合もあれば、酸に溶けやすい場合もあるのです。
生まれもって歯質が強ければ、虫歯になりにくい傾向があります。
虫歯になりやすい人の特徴
どのような人が虫歯になりやすいのでしょうか。その特徴をとりあげます。
歯磨きが不十分
食後に毎回歯磨きをしていても、磨き残しがあると虫歯になってしまいます。人それぞれ歯磨きの癖があります。毎回磨けていない箇所があり、そこが虫歯になってしまうこともあるでしょう。
また、歯が重なって磨きにくかったり、矯正装置が邪魔だったりと、磨きにくい条件がある場合は気をつける必要があります。
甘いものを長時間口にする
糖分によってミュータンス菌は酸をつくり、歯を溶かします。口の中に甘いものを長時間入れ続けることが多いと、虫歯のリスクが高まります。
飴をなめる、甘い飲み物を飲む、頻繁に間食をとるといった場合、虫歯になりやすいといえます。
唾液が少ない
唾液には自浄作用があり、ミュータンス菌の成長を抑えて、歯を守るミネラルを供給します。そのため、唾液の分泌量が多い人は虫歯になりにくく、少ないと虫歯なりやすいです。
寝ている間は唾液が少なくなるので、しっかり歯磨きをしてお口の中が酸性に傾かないようにしておく必要があります。
また、加齢や服用している薬の影響で唾液が少なくなってしまうこともあります。
歯並びが悪い
甘いものを食べたとしても、その後しっかり歯磨きをしていれば虫歯を予防できます。
しかし、歯同士が重なっていたり、傾いていたりなど、歯並びに問題があることもあるでしょう。歯が磨きにくい傾向があるので、虫歯になる可能性が高まります。
口呼吸する
口呼吸をしている場合、口を開けている時間が長くなってしまい、口の中が乾燥しやくなります。唾液が少なくなるので、唾液による自浄作用の恩恵を十分に受けられなくなり虫歯のリスクが高まります。
歯質が弱い
虫歯のなりやすさは、歯質にもよります。同じようにケアしていても、歯質が弱い場合、すぐに虫歯になってしまうケースもあるでしょう。
カルシウムやリンなど歯を育てる栄養素が不足している場合、歯質が弱くなってしまいます。
定期検診に行かない
歯磨きでは落とせない歯垢や歯石は、歯科医院で専用の道具で除去してもらう必要があります。定期検診に通ってクリーニングを受けていないと、虫歯や歯周病のリスクは高まります。
虫歯にならないための6つの方法!
では、虫歯にならないようにするために、どうすればよいのでしょうか。虫歯を予防する方法をご紹介します。
正しい方法で歯磨きをする
歯磨きをしていても虫歯になってしまう方は、歯磨きの方法に問題があるのかもしれません。就寝中は唾液の分泌が減少してリスクが高まるので、しっかりと磨く必要があります。
また、磨き残しがないように、道具の正しい使い方や磨きにくい箇所を把握することも大切です。歯磨きについて分からないことがある場合、歯科医院のブラッシング指導を受けましょう。
歯間ブラシやデンタルフロスを使用する
歯と歯の間はブラッシングが行き届かず、虫歯になりやすい箇所です。そのため、歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使ってきれいにするように心がけましょう。
また、小さなワンタフトブラシを使うと、奥歯や歯と歯茎の境目もきれいに磨きやすいです。
糖分の取り過ぎに注意する
ミュータンス菌は糖分から酸をつくって歯を溶かしてしまうため、むやみに糖分を口にしないように気をつけることも大事です。特に歯に付着しやすいグミやガムを避けると良いでしょう。長時間にわたって甘いものを飲み続けることも控えてください。
また、炭水化物もミュータンス菌のエサになってしまいます。食事の際は糖分も炭水化物も口にするので、食後にしっかりと歯磨きをしましょう。その後はあまり水やお茶以外を口にしないように意識してください。
フッ素を含む歯みがき粉を使う
フッ素には、ミュータンス菌が酸を作り出すことを抑え、歯の再石化を促進します。歯の質を強化できるのです。
現在では、高濃度のフッ素が配合された歯みがき粉も市販されています。虫歯のリスクが高い方は、そうしたものを使うのもよいでしょう。
しかし、お子さまには適していない場合もあるので注意してください。
定期検診やクリーニングのために通院する
毎日のセルフケアに加えて、歯科医院で定期検診を受けましょう。虫歯予防には、プロのクリーニングを受けることも大切です。
虫歯も歯周病も初期の段階では自覚症状がないため、自分では気づけないことも多いです。定期検診の際に確認してもらい、早いうちに発見して治療を受けるようにしましょう。
歯磨きでは落としきれない歯垢や、歯石の除去を定期的に行えば、虫歯になりにくい口腔環境をつくれます。
矯正治療を受ける
歯並びによって歯磨きがしにくい場合があるため、それが原因で虫歯になってしまうこともあります。そのため、矯正治療によって歯磨きがしやすい歯並びにすることも、虫歯予防につながります。
患者様の声
当院で治療を受けた方のお声をご紹介します。
定期検診を受けている方の口コミ
定期検診で通っています。自費のクリーニングと歯茎のマッサージで毎回歯がツルツルになります。
ポイックウォーターも合わせて使用していますが、歯茎の状態も良くなり痛みを感じることがなくなりました。口の中をできるだけ良い状態に保ちたい方にはおすすめの歯医者さんです。
当院を受診した方の口コミ
初診のコンサルティングで歯の状態を丁寧に説明してくださいます。これまでいくつかのクリニックに行きましたが、「サポートしてもらって歯を大事にしよう」と思ったのは、ここが初めてです。
院長の説明は淡々としていますが、ロジカルで分かりやすいです。治療が終わり、定期検診に通っていますが、歯科衛生士さんは、基本は同じ方が担当して下さいます。
私の担当はおそらくキャリアのある方で、説明も施術も非常に的確で信頼できます。いつも気持ち良く受けています。
おばあちゃんになるまでお世話になりたいなと思っています。
まとめ
虫歯になってしまう原因を患者さまも常に意識していただき、日頃より予防を心がけることで虫歯から歯を守ることができます。毎日のことなので、歯磨き方法や食生活などおざなりになってしまうこともあるでしょう。
虫歯になってしまうと、治療のために時間やお金を失ってしまうことを頭にいれておきましょう。自分に適した歯磨きの方法がわからない、クリーニングをどのタイミングで受けたらいいかわからないなど、疑問のある方はお気軽にご相談ください。
虫歯にお悩みの方は、兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科にご相談ください。
奥村亮司