こんにちは。兵庫県宝塚市にある医療法人社団宝塚ライフ歯科・矯正歯科です。
春は新生活がスタートし環境の変化もありドキドキわくわくの楽しい日々の半面、緊張からのお疲れが出やすい季節ですね。みなさまお元気でお過ごしですか?
学校検診や健康診断などもこの時期に行われることが多く、ご自身の身体と向き合う季節でもありますね。6月の歯の衛生週間を前に歯科検診も行われることが多く、歯科医院を受診されるきっかけになることが多いのではないでしょうか。
お口の健康は、全身の健康と深く関わっているので日本でも「国民皆歯科健診」の導入検討が昨年のニュースにもなりました。お口が健康であれば、おいしく、楽しく、よく噛んで食べることができ、より良く生きることができます。
みなさんはお口の中にどのくらいの細菌が住んでいるか知っていますか?
歯や舌の表面など、私たちのお口の中にすむ細菌の種類は数百種類、そしてプラーク1gの中には、最大でなんと1000億個の細菌が潜んでいると言われています。
プラークはネバネバで歯や粘膜に付着しますので、お水でうがいした程度では落とせません。
そのため虫歯や歯周病のリスクをコントロールしていくためには、毎日の歯磨きが大切です。
プラークは歯の色とよく似ていて見えにくいですが、染色液を使うと赤く染まるので普段のブラッシングでどこに残りやすいのか、またどれくらいの力でどんなふうに磨くと取れやすいのかが見えやすくなります。
宝塚ライフ歯科・矯正歯科では、歯科医院専売の「ハミガキ上手PRO」を取り扱っています。
ハミガキ上手PROは歯磨き剤としても染色液としても使えるので2通りの使い方ができます。
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* 歯磨き前の使用
ブラッシング前に染め出し、赤く染まった所がなくなるまで磨く。
お子さんには『赤いところにはバイ菌がたくさん住んでいるよ。』と教えてあげてください。歯磨きがあまり好きではない子も、
ゲーム感覚で楽しく意欲的にブラッシングできます。
歯磨き時間があっという間に終わってしまうお子さんには、「赤いところがなくなるまで磨く」という終わりがわかりやすくなるというメリットがあります。
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* 歯磨き後の使用
ブラッシング後に染め出し、磨き残しを再度磨く。
どのくらいプラークが落ちているのか、自分の苦手部位を知ることができます。
お子さんが磨いた後に染め出し、染まったところをおうちの方に磨いていただく仕上げ磨きの目印として、また、仕上げ磨きを卒業したお子様の歯磨きのチェックにもおすすめです。『ここが上手に磨けているね』や『歯と歯の間がもう少し残っているよ』と、ご家庭でも細やかな声かけができます。
染色液は歯科医院でもブラッシングの練習にお子様が使われるイメージが強いかもしれませんが、大人の方も自分の磨き方の癖や苦手な部位を知る事ができるのでおすすめです。特に、歯列不正など磨きにくいところの自覚のある方や、口臭の気になる方、クリーニング後のツルツル感を長く保ちたい方は是非お試しください。
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【 ハミガキ上手PRO の特徴 】
・歯の脱灰抑制効果のあるキシリトールや、歯ぐきの炎症やプラークの形成を抑える効果がある
グリチルリチン酸ジカリウムを配合しています。
・ノンアルコール、低刺激で安全な成分(食品用色素等)を使用しているため、ご家族みなさまで使用できます。
・研磨剤は入っていません。
【 使用方法 】
①専用カップで適量(約3ml~5ml)を口に含み、10回ほどクチュクチュして吐き出す。
※初めて使用されるお子さんは、少ない量からスタートしてみましょう。
前歯だけ、奥歯だけ、など部分的に染めて使用したい方や、
甘い味(いちご味)が苦手な方は綿棒に染み込ませてから歯に塗って使用してみてください。
②プラークが赤く染まるので、鏡で確認しながらそこを中心にブラッシングをする。
歯と歯の間の汚れは、フロスや歯間ブラシなどお口の状態に合った物を使用してきれいに落としましょう。
③水でゆすいで終了。
ブラッシングはこれで終了ですが、きれいにプラークが落とせた状態でのうがい薬やフッ素のジェルはとても効果的です。お手入れの仕上げに使いましょう。
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【 ご使用の際の注意点 】
染色液は衣類や皮膚につくと落ちにくいので
・リップクリームやワセリンなど、油分を含んだ保護剤を唇に塗っておく。
・うがいはそっと吐き出す。
・首元にタオルを巻いておく。
・念のため大事な予定のある日は避ける。(歯ぐきや唇など少し染まることがあります)と、安心です。
【 プラークコントロールしやすいお口を作るためにできること 】
・虫歯や歯周病の治療(歯石除去)を受ける
虫歯の穴や歯周ポケットが細菌のすみかになってしまいます。歯石があると、歯石の表面が粗造なため細菌が更に付着しやすくなり、
歯周病の発症や進行の原因となります。歯周ポケットが深いと歯ブラシが届かない範囲が増えるため、コントロールが難しくなります。
・不適合なかぶせや詰め物をやりかえる
詰め物やかぶせの不適合があるとプラークが付着しやすく、歯磨きで除去することが難しくなります。
歯に適合した修復物にやりかえることで細菌が入り込むところが減ります。
・定期的に口腔内のクリーニングを受ける
クリーニングを受けてバイオフィルムを取り除き、歯の表面をツルツルに磨くことで新たな汚れの付着と細菌の繁殖を抑制できます。
・歯磨き前にポイックウォーターでうがいをする
ポイックウォーターは、高純度の塩と超純粋だけを電気分解して生成した除菌水(次亜塩素酸水)です。タンパク質を分解・除菌できるので、
歯磨きでプラークが落としやすくなり ます。(うがいだけでもある程度の汚れを落とすことができます。)さらに細菌のすみかを破壊するため、菌の再繁殖を遅らせてくれます。
お口の中の菌は、赤ちゃんの頃から周りの方からの唾液感染で徐々に定着していきます。虫歯になりやすい方、歯ぐきが腫れやすい方、歯科医院に来院される患者様の症状がそれぞれ違うように細菌の数や種類は人それぞれ違います。
虫歯菌の代表でよく知られるミュータンス菌の定着は3歳までと言われますが、歯周病の菌の定着は思春期以降と言われています。歯周病の菌は嫌気性菌と呼ばれる空気を嫌う菌が多いですので、プラークがべったりついているようなお口の中ではすみつきやすく、
逆に、定期的にお口のクリーニングを受け、普段の歯磨きから綺麗に管理されているお口の中では嫌気的な住みかが少なく定着しにくいと考えられています。ですから、子どもの頃のお口の管理を頑張ることは、今現在の虫歯リスクを下げるだけでなく将来の歯周病予防にも繋がっているといえます。毎日のブラッシングが効率良く、そして子どものころから歯磨き上手になれたらこんなにいいことはありませんね。
歯が生え始めたばかりの赤ちゃん、虫歯になりやすい乳歯の時期、永久歯へ生え変わり歯磨きの難しくなる時期、食生活の乱れやすい時期、ホルモンバランスの乱れやすい時期、お薬の副作用で唾液が減る…など、それぞれのライフステージや口腔環境、生活習慣でお口の中のリスクも変わります。「みなさまの人生に寄り添う」歯科医院を目指し、定期健診でも患者さま一人ひとりに適した方法を歯科医師、歯科衛生士がご提案しております。みなさまの健康を維持していくために是非サポートさせてくださいね。
宝塚ライフ歯科・矯正歯科 歯科衛生士